明宗寺について
明宗寺開基兄弟双軸
開基・顕俊
明宗寺は浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺)の寺院で、今から約400年前、慶長年間に開山されており、出雲地方で最も古くから浄土真宗寺院として開かれた寺院といわれています。
また、明宗寺という寺号は慶長7年(1602)に本山より拝領されたものと記録されています。
開基(初代)は僧・顕俊。摂州西成郡中島草刈の村・定専庄三番坊第4世了顕の弟で、俗名は楠木右京之進正俊といい、楠木正成の6代後の子孫にあたります。
本堂外観
本堂内陣
堀尾吉晴公が出雲の国を領有する際、その招きにより現在の広瀬町富田に一宇を建立しましたが、吉晴公の恩顧はなはだしく、吉晴公の松江移城に伴い現在の寺町に土地を拝領し、明宗寺を建立しました。
当時の寺地については正確には不明ですが、現在にいたるまでに、寺町内での移転があったと記録されています。
また、本堂については松江に移転して3代目となります。
延宝4年の大火による焼失後、1700年代前半に大再建されましたが、天保8年(1837)12月の白潟大火により再び本堂・庫裏・蔵を焼失し、現在の本堂はその後、天保12年(1841)に建立されたものであります。
山門については昭和41年(1966)に建設したものです。
現在に至るまで、16代の住職がその歴史と法灯を受け継いでおり、門信徒と共にお念仏の道場として、400年以上にわたり護持されてきています。